出雲号廃止
ついに来たか、という感じだが、来春のダイヤ改正で寝台特急出雲号を廃止する方針が出た。2005年12月16日新日本海新聞
今まで、九州行きの寝台特急が縮小されてゆくのは、新幹線に客を誘導したいからだとばかり思っていたのだが、出雲号のターゲットの地域には、新幹線は今後も予定すらない。
記事によると「乗車率が四割弱まで落ち込み、採算性が悪い▽車両の老朽化▽ブルートレイン車両ヤードの不足」だそうだ。
何を言うかである。車両が老朽化しているから乗車率が悪いのだ。
私の例でいえば、今冬の帰省には、サンライズ出雲号のツインを2ヶ月前に予約した。席がとれなかったらシングルツイン、と予約したが、両方ともとれなかった。
実のところ、今回は半額で乗れる飛行機よりも、サンライズに乗りたかった。
米子から鳥取まで、山陰線で戻ることになっても、ツインの個室の方がよかったのだが。
旅行代理店からは、出雲号なら確保しています、と言われたが、設備が悪すぎて今の時代となっては治安が心配で、けいちゃんがいやがるのでやめて飛行機にした。
出雲号は、国鉄民営化以来十数年、時刻とゆかたの柄以外何一つ変わらない。
なつかしい列車が、いつまでもそのままなのは、ファンとしては動く博物館のようで、とても貴重なものだ。
しかし普通の乗客にしてみれば、魅力がないどころか、塗装のはがれたぼろぼろの車体で、ピカピカの新車の通勤電車がひしめく東京に乗りつける様は、どちらかといえば貧乏くさい。
その間に、全日空は1日2便を4便まで増便し、運賃も特割などで盆正月以外は出雲号とそうかわらなくなった。
それでいて機体はいつも新しく、羽田空港もきれいでアクセスも便利になった。
マイルはたまるし、たくさん乗る人に対してはたいへん魅力的なサービスもある。
鉄道が航空に対抗するのはたいへんかもしれないが、出雲号は最初から勝負をしていない。
むしろ、廃止のために乗客が4割を切るのを心待ちにしていたのではないか?と思えるほどだ。
まじめに取り組んでいれば、個室の寝台車と座席車の連結は必須だろうし、朝食のサービスなど、料金に見合う付加価値もあるべきだ。
おそらく、夜行列車が使用している東海道線のダイヤに、利益率の良い通勤列車を割り当てたいなど、別の思惑があるのではないだろうか。
鳥取県はJRからの通達をうけて、存続を申し入れている。
しかしながら私は、現状の出雲号が存続しても、状況は変わらないだろうと思う。
むしろ、県の第三セクターである智頭急行を、夜行列車で品川駅まで乗り入れさせる方向で考えたほうが、夢があるのではないだろうか。
東武線の駅に、こんな看板が。

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